【白猫テニス】制服版セラータの思い出

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どなたでも編集が可能ですので、キャラクターを所持している方はぜひ編集をお願いいたします。

思い出1

【キャトラ】

あれ、セラータじゃない？

【アイリス】

なにか呟いてる

みたいだけど……

【セラータ】

『――マンドレイクは口を

噤む。しかし時すでに遅し、

彼女の耳は……』

【キャトラ】

おーい、セラーター！

テニスしよー。

【セラータ】

『――嗚呼ドレイク。

願わくばこの耳で、もう一度

あなたの叫びを……』

【キャトラ】

ん？聞こえなかったかな。

【キャトラ】

セラーーーターーーっ！！！

【セラータ】

うるさい！あとにしてくれ！

今忙しいのだ！

【セラータ】

……ええと……願わくば

……願わくば……

【セラータ】

ほらみろ！

忘れてしまったではないか！

【キャトラ】

な、なんかジャマしちゃった

かしら……？

【セラータ】

期末テストの勉強中だ。

【キャトラ】

キマツテストってなに？

【セラータ】

学校のカリキュラムの節目に

行われる、学生が免れない

試験のことだ。

【キャトラ】

なるほどねえ。試験ベンキョウ

中だから、今日はラケット

持ってなかったのね。

【セラータ】

いや、それには別の

理由もある……

【キャトラ】

？？？

思い出2

【キャトラ】

別の理由ってなんなのさ。

【セラータ】

テニス禁止令だ。

【キャトラ】

へ？もしかして

学校のキソク？

【セラータ】

そうではない。

文武両道を掲げている学校だ。

【セラータ】

むしろテスト期間中すら

運動は奨励されている。

【キャトラ】

じゃ、どこからの禁止令なの？

【セラータ】

フン……お父様だ。

【キャトラ】

でたっ！

意外と涙もろいお父さん！

【アイリス】

前は、お父さんの涙が

雨として降ってきたっけ。

【セラータ】

ああ。そのお父様に『テストが

終わるまで禁止』と、

ラケットを隠されてしまった。

【キャトラ】

てか、そもそもお父さんへの

反抗でテニスはじめたんじゃ

なかったっけ？

【セラータ】

そうだったのだが、あの後

すんなりと認めてくれてな。

【セラータ】

かえって後押しまで

してくれた……

【キャトラ】

なんか……すっごくいい

お父さんに思えるんだけど……

【セラータ】

フンッ！娘のラケットを

取り上げる父親が、

良い父親なものか！

【キャトラ】

まあ、とうぶんはベンキョウ

一本なわけね！

【セラータ】

クックック……

そうはいくか……

【セラータ】

見ていろ、お父様め！

フハハハハ！

【キャトラ】

子供って、禁止って言われると

余計やりたくなっちゃう

ものよね。

【アイリス】

無茶しなきゃいいけど……

思い出3

【セラータ】

フハハハハ！

【キャトラ】

あらあら、

今日はやけに元気ね。

【セラータ】

これを見ろ！

【キャトラ】

ラケットじゃない！

もうテスト終わったのね！

【セラータ】

そう思うか？

【キャトラ】

う、うん。あれ、違うの？

【セラータ】

フハハハハ！

そうだろうそうだろう！

【セラータ】

テストはまだ

始まってすらいない！

【キャトラ】

じゃあ、なんで

ラケット持ってんの？

【セラータ】

隠されたラケットを

見つけ出してやった！

【セラータ】

お父様が隠す場所などお見通し

なのだ！フハハハハ！

【キャトラ】

アンタ、やめなさいよ。

バレたら怒られるわよ？

【セラータ】

父親が怖くて子供がやってられ

るか！さあテニスをするぞ！

【セラータ】

テスト勉強には

息抜きも必要なのだ！

思い出4

【キャトラ】

○○、

アイリス、おはよー。

【アイリス】

おはよう、キャトラ。

【キャトラ】

ふたりとも早いわねー。

あ、そっかコートが……

【アイリス】

そうなの。昨夜の嵐でぐちゃ

ぐちゃになっちゃったから――

【アイリス】

○○と、

朝からずっと整備。

【キャトラ】

なんか突然のアラシ

だったわよね。

【キャトラ】

カミナリもすごかったし、

落ち着いて眠れなかったわ。

【アイリス】

私も。ちょっと変な

天気だったよね。

【キャトラ】

おはよー、セラーター。

【セラータ】

『蜘蛛の目の使用法として

は正しいとされているが……』

【キャトラ】

ねーねー、アンタんとこも

昨夜すごいアラシだったー？

【セラータ】

あー、うるさい！！

【キャトラ】

おっと、ベンキョウ中って

やつね？ごめんごめん。

【キャトラ】

また息抜きにテニスしに

きたのかと思って……

【セラータ】

見ての通りだ。

ラケットは持っていない。

【キャトラ】

あら。真面目にベンキョウに

集中することにしたのね。

【セラータ】

……フン……ラケットを

消されてしまったからな。

【キャトラ】

はい？

思い出5

【セラータ】

ラケットは消されたと

言ったのだ。

【キャトラ】

ど、どういうことよ？

【セラータ】

昨夜の嵐が

どうのと言っていたな？

【キャトラ】

うんうん、すごいアラシ

だったの。って……まさか？

【セラータ】

ワタシがラケットを勝手に持ち

出したのが、お父様にばれ――

【セラータ】

こっぴどく叱られて

いたのだ……

【アイリス】

……それが昨夜の……

【セラータ】

そういう事だ。そしてラケット

はワタシの目の前で――

クッ……

【キャトラ】

なにそれ、どうなったの！？

なんか怖いんだけど！

【セラータ】

とにかくだ。もうワタシの

力では届かぬ場所へ行った……

【キャトラ】

それであきらめて

ベンキョウ再開なのね……

【セラータ】

期末テストで、学年10位以内

に入れば、ラケットを

返してもらえる約束だ。

【セラータ】

逆を言えば、入れなければ

テニスを続けさせてもらえん。

【キャトラ】

それって……難しいの？

【セラータ】

フン……学校のレベルは低く

ない。相当難しいだろうな。

【セラータ】

しかし……やるしかないのだ。

【キャトラ】

大丈夫、アンタならできるわ！

きっと。

【セラータ】

んむ……そうだな。

やってやるぞ！

思い出6

【アイリス】

あれ？

セラータちゃんがいるわ！

【キャトラ】

ほんとだ！セラーター！

【セラータ】

なにをしているのだ！

遅いぞ！

【キャトラ】

その様子、

テスト終わったのね？

【セラータ】

フハハハハ！

終わった！終わったのだ！

【アイリス】

テニス、できるんだね！

【セラータ】

フハハハハ！

できる！できるのだ！

【キャトラ】

いやー、でもアンタ

見直したわよ！

【キャトラ】

ほんとに10位以内に入って、

ラケットも取り戻せた

なんてさー。

【セラータ】

…………

【キャトラ】

あ……れ？

【セラータ】

実は、あと一歩のところで

届かなかった……

【キャトラ】

じゃあなんでラケット

取り戻せたの？

【セラータ】

その……お父様が……

よく頑張ったって……

【キャトラ】

……アンタのお父さん、やっぱ

普通のいいお父さんだわ。

【セラータ】

良い父親なものか！

【セラータ】

お父様め。幼少期の頃の愛称で

呼ぶなと、あれほど言って

いるのに、いつもいつも……

【キャトラ】

なんて呼ばれるの？

【セラータ】

＜セラたん＞だ。

【キャトラ】

うぷぷ、セラたん。

【セラータ】

うるさい！

さあやるぞ、コートへ入れ！

【アイリス】

ふふふ♪

やろう。セラータちゃん。

【セラータ】

フハハハハ！

心置きなくテニスだ！